【調査】子供のオンライン学習ツール利用率は3割!利用している・していない家庭の違いは?
2021年4月21日
2020年度は、新型コロナウイルスの影響により多くの子供たちが学校への登校が制限…。その結果、オンラインを用いた学習活動が活発になったと言われています。
しかし一方では学校や家庭の問題で、なかなかオンライン学習は進まなかったという報道もありました。
コロナ禍となり1年以上が経った現在、実際にどれくらいの家庭がオンライン学習サービスを利用しているのでしょうか。また、どのような点に満足・懸念点を感じているのか。利用している家庭としていない家庭には、なにか違いがあるのでしょうか。
3歳~中学3年生までの子を持つ親御さん、300名を対象に、子供の学習ツール使用状況に関する実態調査を行いました。
▼調査結果概要
- オンライン学習を利用中の家庭は3分の1
世帯年収で利用率に差が - 利用したきっかけは「テレビや雑誌、ネット」が最多
- 利用していない家庭の懸念材料は「金額」と「継続」
- 利用中の家庭は「金額」と「実績」に満足している
オンライン学習を利用中の家庭は3分の1
「お子様はデジタル学習教材(WEBサービス・アプリ・専用タブレット教材・オンライン授業サービスなど)を利用していますか?(単一回答)」(n=300)と質問したところ、「利用している」が33.67%、「利用していない」が61.67%、「利用していたがやめた」が4.67%、という結果になりました。
世帯年収で利用率に差が
世帯年収別で利用率を調査した結果、年収1000万円以上の家庭では5割が利用しているにも関わらず、300万円以下の家庭では2割にとどまっています。
利用したきっかけは「テレビや雑誌、ネット」が最多
デジタル学習教材を利用している方に対し、「デシタル学習教材・サービスを使い始めたきっかけは?(複数回答)」(n=115)と質問したところ、「テレビや雑誌、ネットで見かけて」が38.26%と最も多くなりました。また、「子供に利用させたいと思って調べた」という積極的な調査行動をとった方も、25.22%と少なくありませんでした。
利用していない家庭の懸念材料は「金額」と「継続」
デジタル学習教材を利用していない方に対し、「利用していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=185)と質問したところ、「続かなさそうなため」が35.67%と最も多く、「費用が高い」が32.97%、「どれが自分の子に合っているか分からない」が32.47%、と続きました。
利用しない理由に、世帯年収で大きな差は見られない
どの世帯年収でも、利用しない理由に大きな特徴は現れませんでした。しいて挙げるとすると、1000万円以上の世帯ではすでに対面型の塾や家庭教師を利用している家庭が多かった点が、違いと言えるでしょう。
利用中の家庭は「金額」と「実績」に満足している
デジタル学習教材を利用している方に対し、「利用していたデジタル教材・サービスで満足と感じるポイントは(複数回答)」(n=115)と質問。結果は、「子どものペースで学習できる」が36.52%と最も多く、「金額」「サービスの実績」「学べるジャンル・科目数」が続きました。
調査内容まとめ
オンライン学習サービスを子どもに利用させている家庭は、33.67%と3割程度にとどまりました。
利用している家庭では、費用や学べる科目数など、機能と金額バランスに納得している家庭が多いほか、苦手なものはわかるまでゆっくり学べ、得意なものはどんどん学び進めるという、オンライン学習ならではのメリットにも満足していることが分かります。
一方、まだ利用したことがない家庭では、サービスの特徴やどのような継続しやすい仕組みがあるか、など具体的な利用イメージがつかめていないため一歩踏み出せないという状況が見て取れます。
「オンライン学習」を親自身が利用したことがあるか・ないかといったことも、この点には関係しているかもしれません。
すぐまなラボでは、今後もオンライン学習や子どもの学びに関する調査を定期的に実施してまいります。
【調査概要】
調査名: 子どもの学習ツールの使用状況に関する実態調査
調査対象: 3歳~中学3年生の子どもがいる親 300名 (男性94名:女性206名)
調査期間: 2021年03月12日 ~ 2021年03月12日
調査方法: インターネット調査