子供の習い事、いくら必要? 習い事にかかる費用をジャンル別に調べてみた

2021年6月7日

子どもに習い事をさせて、努力や継続する力を養ってほしい。そんな風に思う保護者の方は少なくありません。また、本人から習い事をしたいと言われることもあるでしょう。
子どもが望むのなら何でもさせてあげたいと思う方も多いと思いますが、習い事も費用がかかるもの。いったいいくらかかるのか気になりますよね。

この記事では、子どもの習い事にかかる費用や平均的な習い事の個数を詳しく紹介いたします。

この記事の目次

  1. みんなは習い事にどれだけ費用をかけている?
  2. 習い事は掛け持ちをするのが多数派
  3. 人気の習い事ジャンル4つと費用の平均
    1. 1.スポーツ系の習い事と費用
    2. 2.学習系の習い事と費用
    3. 3.家で行う学習系の習い事と費用
    4. 4.芸術系の習い事と費用
  4. 習い事の掛け持ちパターン
  5. まとめ

みんなは習い事にどれだけ費用をかけている?

子供がいる家庭では、子どもの習い事にどのくらいの費用をかけているのでしょうか?
株式会社バンダイが発表している「子どもの習い事に関する意識調査」の調査結果によると、月におよそ一万円前後、習い事の費用をかけていることがわかりました。

子どもの学年1ヶ月あたりの習い事の費用の平均
未就学児8,687円
小学1年生11,676円
小学2年生12,368円
小学3年生11,683円
小学4年生12,935円
小学5年生16,564円
小学6年生16,392円
全体の平均13,223円
※2014年の調査結果
参考元)https://berd.benesse.jp/up_images/research/2017_Gakko_gai_tyosa_web.pdf

多くの場合は、年齢とともに習い事の費用が高額になっていくようです。
なお、こちらの数字はあくまで平均値なので、実際にはご家庭によって習い事にかける費用は大きく変わる場合もあるでしょう。

習い事は掛け持ちをするのが多数派

習い事にかかる費用の平均が分かりましたが、習い事の数はどうでしょうか? リクルートが発表した「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」の調査結果によると、多くの家庭では2つ程度の習い事をさせていることが分かりました。

子どもの学年習い事の個数
未就学児1.7個
小学校低学年2.1個
小学校高学年2.2個
全体の平均2.0個
参考元)http://www.recruit-mp.co.jp/news/pdf/20160926_02.pdf

習い事の数は、学年が違っても大きな差はないようですね。
子どもが希望するならできるだけ要望に答えてあげたいものですが、送り迎えの時間や必要な費用を考えると、いくつでも習い事をさせてあげるというのも難しい決断です。

また、親が子どもに習い事をたくさん習わせたい場合でも、本人の負担になっていないかをよく考える必要があるでしょう。
習い事の量が多すぎると、学校の勉強に悪い影響を与えてしまったり、子どもの時期だからこそ楽しみたい遊びのための時間が不足してしまったりする場合があります。

たくさんの経験を子どもにさせたいと考えたとしても、無理のない範囲で掛け持ちができると良さそうです。

人気の習い事ジャンル4つと費用の平均

習い事は非常に多くの種類がありますが、どのような習い事が人気なのでしょうか?
いくつかの調査結果を見てみましょう。

【株式会社バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査」2019年】

1位 水泳

2位 学習塾

3位 ピアノ

4位 英会話

5位 習字

参考元)https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf

【学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」2019年】

1位 水泳

2位 学習塾

3位 通信教育

4位 音楽教室

5位 英会話・英語塾

参考元)https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201908/chapter7/01.html

【アクトインディ株式会社「習い事に関するアンケート」2020年】

1位 水泳

2位 学習塾・公文

3位 ピアノ・エレクトーン

4位 英語

5位 体操

参考元)https://iko-yo.net/press/releases/491

どの調査結果を見ても、子どもの習い事では水泳が非常に人気だと分かります。
なお、ジャンルで分けると、スポーツ系・学習系・芸術系などの習い事が人気のようです。

1.スポーツ系の習い事と費用

スポーツ活動の習い事には、サッカー・スポーツクラブ・水泳・バスケット・野球・剣道などがあります。

幼少期からスポーツを学ばせることで子どもの体力を養うだけでなく、仲間とのチームワークも学べますし、できなかったとこができるようになる喜びを感じられるでしょう。

スポーツ系の習い事で得られた経験は、その他の習い事や、今後の人生に大きな影響を与える可能性も期待できますね。

【スポーツ系の習い事の費用平均】

子どもの学年1ヶ月あたりの費用の平均
幼稚園生2,400円
小学生4,600円
中学生3,000円
高校生2,900円
全体の平均3,400円

2.学習系の習い事と費用

学習系の習い事には、塾・英会話・そろばんなどの種類があり、最近では2020年から小学校で必修化されたプログラミングを幼少期から学ばせたいと考えている保護者も多いようです。今後必要とされる知識だということ以外にも、どのプログラミング教室でも子どもを楽しませる魅力ある授業が用意されています。

また、社会のグローバル化に合わせて、英語教育に力を入れる家庭も年々増えているようです。
塾などの直接的に勉強を学ぶ習い事では、学校での学習の予習・復習以外に役立ちますし、中学校受験・高校受験時には受験対策として役立つでしょう。

そのため学習系の習い事は、子どもの年齢が高くなるごとに割合が増える傾向があります。

【学習系の習い事の費用平均】

子どもの学年1ヶ月あたりの費用の平均
幼稚園生 1,800円
小学生6,200円
中学生13,700円
高校生9,700円
全体の平均7,200円

学習系の習い事の中でも人気の高い英語とプログラミングを習うときに必要な費用の相場は下記のようになっています。

  • 英語 8,000円〜15,000円(少人数授業かグループ授業かによって変わる)
  • 英語(オンライン) 2,000円〜15,000円(レッスン回数によって変わる)
  • プログラミング教室 7,000円〜20,000円
  • プログラミング教室(オンライン) 1,500円〜10,000円(レッスン回数によって変わる)

※費用の目安は、すぐまなラボ編集部による2021年時点での調査結果によるものです。費用は必ず個別の習い事提供者が提示する値段を確認してください。

3.家で行う学習系の習い事と費用

今までは学習系の習い事と言えば通学が必要でしたが、インターネットの普及によって自宅にいながらオンラインで習い事ができるようになりました。

もちろん、独自の教材が自宅に郵送されるような習い事や家庭教師の利用もこのタイプに含まれます。

今では通常の学習の他にも、オンライン英会話やオンラインのプログラミング講座も人気を集めており、その種類は今後もどんどん広がっていくでしょう。

大人の習い事も同様ですが、今までは通学でしかできなかったことが自宅で学べるようになっていくのです。

【家で行う学習系の習い事の費用平均】

子どもの学年1ヶ月あたりの費用の平均
幼稚園生1,200円
小学生2,500円
中学生3,800円
高校生2,600円
全体の平均2,400円

4.芸術系の習い事と費用

芸術系の習い事には、ピアノ・バイオリンなどの音楽関係と、絵画・書道・茶道などがあります。

芸術系の習い事は親子で一緒に通うこともできますし、学校では触れる機会が少ない貴重な体験を子どもにさせてあげられますね。

学校に通うだけでは得られないスキルを手に入れることができる習い事が多いので、子どもたちに隠れていた才能を引き出すこともできるかもしれません。

親子で同じ趣味を持つという楽しみ方もありますね。

【芸術系の習い事の費用平均】

子どもの学年1ヶ月あたりの費用の平均
幼稚園生1,100円
小学生2,000円
中学生1,700円
高校生1,700円
全体の平均1,700円

習い事の掛け持ちパターン

習い事を掛け持ちは多くの家庭で行われていることをお伝えしましたが、習い事の掛け持ち時にはその組み合わせを工夫する保護者が多いようです。

一般的には、バランス良く「文化系と運動系」の習い事を組み合わせるパターンが人気があります。習い事のジャンルで説明すると「学習系+スポーツ系」・「芸術系+スポーツ系」などです。

子どもが望んで習い事を選ぶ場合以外は、親はさまざまなジャンルの経験を子どもにさせたいと考えているためでしょう。

まとめ

子どもの習い事にはいくら必要なのか、人気の習い事を含めて紹介いたしました。

ここまでの内容を平均的にまとめてみると、学年に左右されずに子どもに必要な習い事の平均は毎月13,223円程度で、多くの家庭では2つの習い事に通わせているようです。

特に今はオンラインでの教育がどんどん浸透したことで、子どもの習い事の選択肢として増えています。
子どもに習わせたいと考えているものが、オンラインという選択肢があるかどうかをまず考えてみると良いでしょう。

ほとんどの習い事では、見学や無料の体験レッスンができますので、実際に体験させてみて子どもの感想を聞けると良いですね。

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